Kankyu

管球伝説 
  
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  <末尾に管球用語を掲載>

Kankyu-densethu
管球の言い伝え

この伝説は管球王室に伝わるものであり、「管球信奉の兵(つわもの)に力を授けた」といわれているが
歴史的な検証も定かではなく、偏見と独断で掲載されたものである。

伝説の管球と名機

画像は部分的に説明用としてカタログよりのもので、著作権は発売元にあります。

ウエスタン・エレクトリック社   WE300B 

主にトーキー映画のアンプ用に使用されていたため、一般市場にはほとんど出回らなかった。このため、ビンテージ管は幻の存在である。現在は復刻版が同社から純正として正規輸入されている。ほかには中国(GD)、ロシア(EH)、スロバキア製(JJ)他の互換球も多く流通するようになった。高出力と高音質が両立して得られるため、人気が高く3極管の王者として愛好者が多い。直熱フィラメント電圧はEf=5Vと特殊だが電源トランスなどは現在でも入手容易である。300Bの仕様は管球資料室参照

    

WE−91B
WE-300Bをシングルで使ったアンプとしてその信頼性と設計の良さが語り継がれている。初めて原型のWE-300Aが1936年にWE-1068トーキー映画アンプシステムのWE-86アンプに使われた。その後WE-91Aに使用、改良された300Bが投入されると91Bに改版となった。電圧増幅はWE-310A(Ef=10V)を2段使い、十分な増幅度を得ている。入力はフォトセル用にT1で昇圧しハイゲインとしている。整流管は274Aを採用して300Bとウォームアップ時間を合わせている。回路図は管球資料室参照 オリジナルはモノラルアンプ オーディオ用には入力Tと初段を省略する回路が参考にされてきたがオーバーオールのNFBなどの極めて高度な補正が施されている回路は今でも色褪せない。現代版復刻アンプがステレオ仕様で サンバレー SV-91BU (発売元: ザ・キット屋)として発売されている。
 SV-91BU

往年の兵(つわもの)達
左から 5Z3 高真空ST整流管 ヒーター5V、UX4ソケット仕様 US8ソケットに変更で274B5U4G互換性能であるが球によってウオームアップ時間と出力電圧が若干増減する。近代では5AR4など高出力の小型整流管があるが、やはりダルマは姿態が良い。中央は 6C6 G電極が管上に出ている電圧増幅管でヒーターEf=6V、ソケットUZ6ピンヒーター以外の外観及び特性は上記WE-91Bに使用されていたWE310A(Ef=10V)の同等品である。グリッド入力C容量を小さく出来るため初段に使用した。ヒーターが3.5VのCZ-501D(NEC)も特性と外観は同等品。右側 76 ST電圧増幅3極管 は下記詳細


人体の曲線に似たプロポーションのST管は見ているだけでも最高ですね。
撮影データ :デジカメ1眼レフ PENTAX K10D TAMRON AF28-75 F2.8 XR Di  絞り開放 スポット照明のみ 三脚使用

三極ST管 76
ローミュー管のため増幅利得は少し低いが、特性の素直さまた直線性の良さからドライバー管の中では逸品であった。当然300Bのドライブには相性、姿ともに最高のパートナーである。銘2A3も濃密な音で信奉者も多いが、これとも良く合うため組み合わされた。この外装の艶かしい曲線は他に例を見ないほどの逸品である。UX4ピンソケット
2A3及び76、KT-88の仕様は管球資料室 パワー管参照

76                     
     
撮影データ :デジカメ1眼レフ PENTAX K10D
PENTAX AF80-320 F5.6  スポット照明 三脚使用

6550/KT88
6550はKT88とほぼ同等の特性で差し替えが出来るビーム管。300Bと並んで最も人気が有り歴代のアンプに使用された。そのPPで40W以上という余裕のあるパワーと耐久性は王者の風格である。両者は現在でも中国、ロシア他の各メーカーで生産されており供給は心配ない。  US8ピンGTソケット仕様
詳しくはKT-88特性表参照
   
GE製 6550                       KT-88 ゴールドライオン製

 JJ製KT-88  画像提供 boiaudioworks

6B4G
銘球三極管2A3の長所を継承したGTタイプ三極管として隠れた実力と人気があった。近代管と共用性のある6V系のヒータ電圧以外は2A3と同等の特性が有りPP回路など作りやすいため自作アンプに重宝された。

SYLVANIA 6B4G 2枚プレートのオリジナル管 と 現行管6B4G いずれもUS8ソケット
   

2A3
直熱三極管 WE300Bが業務用で一般には入手不可能だった時代、民生用としては1933年ごろからRCAがWE300Aに対抗して開発した2A3や小出力用の45などが広く使われた。中でも2A3は出力も大きく高音質と素直な特性だったのでオーディオ用には多く用いられた。初期は1枚プレートだったが、その後には出力増強のためか2枚プレートなどが派生している。しかし音が良いと1枚プレートの方が人気であった。フィラメント電圧は2.5Vと低く交流点火でも比較的ハムノイズは出にくい。現在でも互換球が生産されており供給は豊富である。 UX4ソケット仕様

2A3 1枚プレート(左)と 2段プレート(右)    RCA製 2A3  画像提供 boiaudioworks
   

マランツ#7 USA Marantz  1950年代〜
マランツ真空管プリアンプの傑作、全て3極MT管ECC83(12AX7) 6本を使用、部品も逸品を列挙する通称ビューティーと言われる化粧ウッドケース付、シリアルナンバーでプレミアムが異なる。後にTRバージョン(#7T)も発売され現在のシリーズに継承されたがプレミアムはいまひとつである。初代の#7があまりにも人気が高かったため、復刻版や#7k(KIT版)も発売された。イコライザーの音質にも定評があり、今も多くのアナログファンに標準プリとして使用されている。同社パワーアンプの#8B#9も名機とされている。(USA)

マランツ ステレオ コンソール と刻印されたフロントパネル 本体内部構造は王道室参照

         回路図は管球資料室参照


マランツ#8B USA Marantz
ソールBマランツがマランツ社を設立し#7とともに1953年から1961年にかけて発売されアンプの標準機といわれるほど高い完成度を持った。増幅部は、左右CHがほぼ対称に配置され回路は細かく補正調整が施されている。6CA7/EL34 のPP回路で20W×2CHステレオ  回路図は管球資料室参照  

 

 6CA7/EL34 US8pinソケット 特性、信頼性共に完璧な管球と言える
画像提供 boiaudioworks

QUADU クオード
1953年イギリス製 業務用モニターとしても高信頼性から使用され、タンノイも自社のスピーカーに最も合うアンプとして推奨した。 特徴は出力トランスにカソード巻き線を設け負帰還を掛けていることで理想的な動作を実現したユニークな回路である。 KT66 のPP回路でモノラル 現在 QUAD2 - Classic として復刻している。

 回路図は管球資料室参照

SQ−78  ラックス
LUXの傑作アンプといわれるSQ-38は出力管に伝説の銘球NECの6RA8をPPで使用する。この球は2A3の音質がMT管に再来したとしてビロードのような中低域と抜けの良い高域で人気があった。また伝説のハイインダクタンス出力トランスOY-14-5との組合せによりシルクのような音質であった。この後継機SQ−78は同じく逸品の血統を引き継ぎ、独特の緻密さがあり凝縮した世界を展開する。最近、出力管はオリジナルと異なる(EL34か?)がSQ-38の復刻版SQ-38UもLUXMAN社から発売される。
製品名SQ78  発売時価格29,700円 発売月日1967年10月 外形寸法(mm)348x130x215 重量8.3Kg スペック歪率:1% 出力:10W×2(8Ω) 6RA8管球式プリメインアンプ 管球構成 12AX7(X3) − 6AN8(X2) − 6RA8(X4)

  本体内部構造は王道室参照
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6RA8(NEC) 
MT出力管 内部でペントードをトライオード接続した構造、互換同等品はほとんど見当たらないため幻の存在となってしまった。現在に至って6RA8の代替をするにはEL84等をソケットでピン番変更して3接として使用するしかないがオリジナルの音とは遠いものとなろう。6RA8は音質も小型の外観からは想像できない低域のスケールと中高域の緻密さ、抜けの良さは逸品で有りMT管では稀有な存在である。6RA8の代替方法はマテリアルを参照 6RA8のピンデーターと出力は管球資料室参照
MT三極管の概念を覆す艶と抜けの良さ、さらに中低域の豊かさは銘球といえる。
一世風靡したが今や幻の存在となってしまったNEC製 6RA8 (左)   

45 RCA製 ST管のなか今でも伝説の銘球 (右)シングル出力わずか2Wであるが、ローサーやグッドマン、アルテックのような高能率スピーカーとの組み合わせにより抜けの中高域、濁りのない伸びやかな低域、艶のあるボーカルなどで人気が高い。 フィラメント電圧は2.5V 何処から見ても黄金比率で文句のつけようがない直熱管である。

            
       NEC製 6RA8                               RCA製 45

オートグラフ  タンノイ
(Tannoy) は、ガイ・ルパート・ファウンテンが1926年に創業したイギリスの高級スピーカーメーカーである。1940年代末にデュアルコンセントリック(同軸2ウェイ)式のユニットが開発された。軸2ウェイ型は、低音用のユニット(ウーハー)の中央に高音用のユニット(ツィーター)がはめ込まれたように組合わされたもので、点音源に近くなるため、定位がよいとされる。タンノイの同軸2ウェイ型はツィーターをホーン型として、ウーハーのコーンをその延長にするという独特のものである。同軸2ウェイスピーカーユニットの構造は王道室参照
                 
       伝統の名機 オートグラフ                 現行高級機 Westminster ROYAL

オートグラフは1954年に発表されたコーナー設置型バックロードホーンスピーカーでオーディオマニアの憧れの的であった。今でもWestminster ROYALなど高級機種は前記のユニットを用いたものを一貫して発表し続けている。その音は独特で、弦楽器の音などは、独特の繊細さと艶がある。スピーカの「女王」または「貴婦人」と呼ばれ特にクラシック音楽に定評がある。

TANNOY(タンノイ) Westminster ROYAL/SE
伸長3メートルにも及ぶバックローデッドホーンは、ウーハーの2.5倍の口径に等しい低域再生能力を獲得。クルトミューラー社製ハードエッジ型ウーハーとツイーターホーンを強力な磁気エネルギーを持つアルニコマグネット型式/オール・ホーンシステム●使用ユニット/38cm(15インチ)同軸2ウェイ(ALCOMAX-III、ツイーターホーン24K金メッキ処理)●インピーダンス/8Ω●クロスオーバー周波数/1kHz●能率/99dB(W/m)●許容入力/135W(連続)550W(最大)●周波数特性/〜22kHz●内容積/530リットル●外形寸法/980(W)×1,395(H)×560(D)mm●質量/138kg

DIG アルティック
409B 8in(20cm)同軸ユニットを収めたDIGは小型スピーカではあるが、同社大型システムA7をほうふつとさせる音で名を残している。明るく伸びやかで張りと色気のボーカル表現は伝説的。現行では後継同軸ユニット CD408−8A が入手可能で有りスピーカBOX自作派には推奨したい。伝統的にアルティックのユニットは効率がよいので小出力のシングルアンプに適合している。

アルティック 409B 8in(20cm)同軸ユニット         タンノイ 10in(25cm)同軸ユニット イートン実装
 

 
 



真空管についてのよくある疑問(迷信)
  
*球は寿命が短い?・・・・・ 設計と使い方で数十年は持つ。前記SQ78は球を交換後20年使っている。ソケット実装なので互換の球を差換える楽しみもある。予熱を行い定格の80パーセント以下で使用していれば電球と違い長寿命、構造が簡単明瞭なので他の部品交換や修理改造も容易である。石はそれ自体寿命は長いが他の部品劣化や本体に飽きが来たり、複雑怪奇な回路なため修理不能や新製品サイクルが早くて買い替えなど本体レベルで見ると短い。

*周波数特性が狭い?・・・OPトランスなどが入り少し制限されますが逆に不要な高調波をカットしてくれる。真空管とOPTは可聴領域に十分過ぎるF特性を持っている。とくにトランスドライブの中低域の厚みは格別の良さがある。

*最大出力が少ない?・・・ 家庭で普段聞いている音は数ワットもあれば十分、連続大出力は不要。特に3極管は回路がシンプルでスピードが出るため小出力時に純粋な音を奏でる。球は高電圧駆動とシンプルさから、小音量でもダイナミック感がある。TR(FETになるが)で球並みの性能を求めるとかなり高くつく。

*歪率が大きいのでは・・・ 石の場合、広帯域と無歪大出力は強NFBを掛ける事が必須だが、歪が0.1%位でも全く聴けない音になる。厚化粧を取れば見掛け倒しの観・・・過去の苦い経験?石は非直線部分が多いため組み合わせや帰還で総合特性を維持している。球は整流管を使用するとピークでサチっても穏やかで耳障りな音はでにくい。特にシングルアンプでは出力波形歪が上下非対称なため、数%でも気にならない。歪から発生する高調波も倍音である2次波が多く耳障りな奇数波はでにくい。

*その他の雑学的特徴・・・石は静電気や放射線に弱いが球はほとんど影響されない。核シェルター用に推奨。消費電力は石のA級増幅とほとんど変わらない。見た目にも発光していて管の熱は結構出るので冬は暖房用に、夏はダイエット用に推奨。

撮影データ : デジカメ1眼レフ PENTAX K10D
TAMRON AF28-75 F2.8 XR Di  絞り開放 スポット照明のみ 三脚使用

管球用語(オーディオ業界用語)

球(タマ)=真空管(管球) 初期は電球のような球状であったが後に近代のような管状の形態になった。

石(イシ) =トランジスタ(TR) シリコンなどの鉱物からできた半導体を組み合わせた電子部品

火(ヒ)を通す=通電する 管球ではヒーターが光るための名残りか。

球を枯らす=エージング通電する。生の樹木が楽器に使えないように球も枯らさないと本来の音が出ない。

なす管=名の通り古典管  ヨーロッパではUF型(O型)ソケットで4V系ヒーター電圧規格を使用

ST管=ダルマ型管 戦前の米国、日本では UX型4ピン UY型5ピン UZ型6ピン ソケットで2.5V(5V)系ヒーター規格、ヨーロッパではUF型(O型)ソケットで4V系ヒーター電圧規格を使用 特殊なものとしては300B等のベース横に出ているバヨネットピンを使う押込回転式UVソケットがある。

GT管=寸胴管、オクタルセンターガイド付きUS8ピンソケット、ヒーター電圧6.3Vに規格統一 本体が金属でシールドされたメタル管や外観はST管風でGTソケットの物も製造された。

MT管=ミニチュア管、小サイズの現代管 MTソケット 各種ピン数有り ヒーター電圧6.3V(12V)系に規格統一

エミ減=劣化して電子放出が減少パワー落ちすること、「球がボケる」とも言う。数年から数十年使用した球では徐々に現れる。

ゲッタ膜=不純物吸着膜、ガラス内側の黒い部分(エミ減や劣化すると薄くなる)

最大プレート損失=熱損失も含めてその真空管で扱うことのできる最大電力の規格であり、これ以上流すと破壊されるという意味。通常余裕を持って80%以下で使用する。WE300Bのトーキー業務用アンプでは最大規格に対し50%ほどのプレート損失で1万時間を越える長期信頼性を確保していた。

直熱管=ヒーターから直接電子放出するタイプ、効率は良いが、ハム、熱ノイズに弱い。300Bや2A3 など、直熱出力管の特徴である高域の抜けの良さには定評がある。

傍熱管=ヒーターで加熱するカソード電極から電子放出するタイプ・ノイズに強いKT88、EL34 など、ダイナミックで現代的な安定した高出力が望める。

トライ管=トライオード、3極管 Kカソード Gグリット Pプレートからなる原型で素直な特性、利得は低めだが直線性に優れ多くの名機に使用されてきた。 3接用のディアルグリッド管なども開発された。NFB無しの無帰還でも使用に耐えうる。

多極管=トライに電極を追加した、ほとんど傍熱管でテトロード4極、ペントード型、高出力の5極ビーム管など応用型が多い、簡単に利得が稼げるため実用性はあったが、オーディオ用ではやや直線性に劣り設計に難があるため、3接やUL接続で使われることが多い、また多極管回路では適度のNFBは必要となる

整流管=ダイオード管・Kカソード Pプレートからなる2極管・主に電源用、直熱出力管には予熱時間とソフトディストーション面から使用が推奨される。

イミる=イミテーション・名機の回路、姿態などを模倣する

サチる=飽和歪み(サチレーション)波形が崩れると不要高調波を発生する。

トランジェント=過渡応答特性(トランジッション)ネットワーク、増幅回路でインパルス入力に対する出力波形の立ち上がり下りの応答時間、波形の忠実度を測定

NFB量=負帰還量(出力を入力へ戻し増幅制御を行う比率 dB表記)一般にはNFB量が大きいほど周波数特性や歪率が改善されるが、ほとんど静的測定による特性結果であり動特性では負帰還位相の延長から実試聴では弊害が起こる。無又は少NFBでも素の特性が良い球はトランジェント(音のスピードが出る)に優れるため、石のアンプ必須である強NFB特有の位相平均化(負帰還延長でスピードが無く平坦な音になる)の弊害がない。
      
S増幅(シングル)=電力増幅を1本の球で行う。パワーは小さいがシンプルで素直な特性、PP増幅におけるクロストーク、ゼロクロス歪が発生しない。出力トランスは直流磁化に耐える余裕があるものが必要となる。

PP増幅(プッシュプル)=電力増幅波形のプラス側、マイナス側夫々2個の素子がシーソーのように切り替わり分担する回路で大出力が得られるが対になる素子、周辺部品、出力トランスの動特性が揃っていることが必要となる。

音のスピード=過渡応答特性(トランジッション)周波数、位相特性の試聴による総合評価(速い遅いなど)

クロストーク歪=PPトグル素子やネットワーク・ステレオLR等の波形を分離・合成する時の干渉歪、複数の回路に分割するほど歪が増える。PP増幅ではA級アンプといえども例外ではない。マルチチャンネルなどでシステムを組む場合にも障害になる。

アコースティック・クロストーク歪=ステレオLRスピーカからの音波が空間で干渉することにより発生する歪、強音部が伸びずインパクトが無い、弱音部はかすれたようにつまらなく聞こえる。モノーラル時における左右のスピーカの位相が合わないなどが原因と考えられる、SP中央をディフェーザーなどで仕切ると改善される場合がある。

ゼロクロス歪=B級PPなどで起こる増幅波形プラス側からマイナス側に切り替わるときの不連続歪

パラ接=管、内外部の並列接続で電力増強、低インピーダンス化を図る。素子の特性が揃っていることが必要

3結(3接)=多極管を3極管特性にするようG2(Sグリッド)とP(プレート)を抵抗などを介しソケットで結線し3極とする。増幅度は少し減少になるが素直な特性と歪の少ない高域が特徴。

UL接続=ウルトラリニア接続、OPトランス1次側にUL専用の巻き線タップを設けたものを使いSグリッドに接続、効率が良くダイナミックさが特徴

倍音=弦楽器などの発生するハーモニーのある心地よい偶数高調音  反:不協和音・奇数高調波

S/N=シグナル(S)をノイズ(N)で割った比率で、ノイズが小さいほど原音が際立つ。同じ増幅度のアンプでもノイズが少ないと高感度に値する。 dB表記

アナログアンプ=マイクなどからのアナログ入力電気信号レベルが連続的に変化して処理や増幅を行いアナログ信号のまま最終的にスピーカーなどで音に変換して情報を伝える。TR、球ともA級AB1級の増幅が多く使われ電力効率は低いが、熟成度は高い。

デジタルアンプ(D級増幅)=マイクなどアナログ信号から一定間隔でサンプリング(標本化)した後、量子化を行い 又はすでに媒体などに記録された1と0のデジタル信号で(変調)処理と増幅を行う。最終的にはアナログ信号に戻して(復調)スピーカーなどで、人に解る音として情報を伝える。電力効率は90%と良く、小型化できるため、AVアンプ車載用として多くなった。しかしPWM変換誤差やスイッチングノイズ発生など、発展途上の課題も多い。

A級増幅=増幅素子の動作カーブほぼ中間で基準バイアスを取り、無入力信号時も電力を消費する。AB、B級PPなどで起こるゼロクロス歪が発生しない。シングルは当然A級になる。B級の消費電力は入力信号に比例して増加するが歪は大きい。AB級は両者中間の特性となる。

マイクロフォニックノイズ=アンプなどの部品、配線がマイクロホンのように振動を拾い静電容量やインダクタンスの変化からノイズを発生する。

フレケンシードメイン=周波数領域 波形の周波数軸を中心に見た場合の解析、技術理論 一般的には周波数特性、歪などについて、NFB量を多く掛けるほど周波数特性、及び歪率が向上する等の考え方。スピーカーでは低中高域、高性能ユニットに分割が多いほど総合の周波数性能が優れている等の考え方。

タイムドメイン=時間領域 波形の時間軸を中心に見た場合の解析法、技術理論、位相特性などについて、NFB量を多く掛けるほど入力波形に対して延長による過渡応答利得(レスポンス)の低下や、位相ゆらぎが発生する等の考え方。スピーカーでは低中高域ユニットの波動位相が一致して一点から発せられて(点音源)いるほど音の定位が良く自然な音が再現できる等の考え方。

濃い音=「凝縮、飽和感」特にシングルで出力管を使った場合、非力であるが故の非対称歪と自ずと穏やかな飽和から来る対数圧縮されたコンプレッション動作の結果、原音を聴いた時に近いカタルシス感が生まれる。

セルフバイアス=オートバイアスとも言う、カソード又はフィラメント側に数百オームから数キロオームの抵抗をGND間に入れることで電圧降下によりカソードに対してグリットに(マイナスの電圧)バイアスを与える。長所はプレート電圧が変化しても自動的にバイアスの比率すなわち増幅度は維持され安全動作範囲が広いため、A級増幅のWE300Bなど多くはこの方式を推奨している。

固定バイアス=AB、B級増幅などのプレート電流が変動する回路に用いられ、一定のマイナス数十から数百ボルトの電圧を作り強制的にグリットに加えることで増幅度を保つため電源の変動に影響されない安定動作を望めるが、調整を必要とし不適切だと管の劣化を早める場合もある。このバイアス用の電源をC電源とも呼ぶ。

ABC電源=真空管アンプ初期は電池駆動であったため、Aはフィラメント用低圧電源、Bはプレート用高圧電源、Cはバイアス用負極電源など各電源用の電池の種類で呼ばれた名残。




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